こんにちは。
今日は少し個性的なところがお気に入りの
ちょっと小さな万年筆のお話。
1960年代から1970年代あたりにかけて
国産万年筆メーカーの3社から
コンパクトな万年筆が発売されました。
パイロット万年筆のエリートS
プラチナ万年筆のポケット
セーラー万年筆のミニ
何故かこれらはみんな同じようなデザインで
どれがどれなのか
パッと見ただけでは
すぐに見分けがつきません、、、
さて、
これらの万年筆
ごくごく普通の万年筆と比べるてみると、、、
ずいぶんコンパクトなんですが、
書く時はちゃんと使いやすい大きさになって
普通に書くことができます。
長時間の筆記も問題ナシ。
そうそう、
これらの万年筆には
インクを充填するために
カートリッジインクを使用します。
こんなやつです。
カートリッジインクの方は
これらの万年筆が登場する以前から
各社、独自の規格で作っていました。
そして、ありがたかいことに
現在でも当時と規格を変えずに作っています。
なので、50年以上昔の万年筆であっても
カートリッジインクを買ってきて
万年筆にズボッと差し込めば
そのまま使用することができます。
ちなみに万年筆の書き心地ですが、、、
パイロットとプラチナは
ボヨンボヨ〜ンとペン先全体がしなって
ちょっと落ち着かない感じ、、、
そこで慌てずに
しなりを上手にコントロールしていけば
とたんに書くのが面白くなります。
セーラーの方は
もう全然クセがなくて書きやすい。
筆記具としては申し分ない
超優等生な万年筆。
でも万年筆使っている感じは少ない気がします。
ただこの辺はメーカーの差ではなくて
万年筆の個体差なのかもしれません、、、
あの当時
コンパクトな万年筆がたくさん販売されたのか
今でも中古品としてたくさん流通しています。
(残念ながらペン先の故障などで全く使えない個体も流通してます)
それでも
まだまだ現役で使えるものもたくさんあります。
ちょっと古い万年筆に興味を持ってしまうと
つい手を出してみたくなりますが(?)
現行品に比べるとかなり手頃な価格で購入できる場合が多いので
案外気軽に楽しめる万年筆だったりします。
パイロット万年筆のエリートSと言えば、
大橋巨泉さんのCMが有名ですが、、、
あの有名な短歌がアドリブだったことも、
パイロット万年筆がそれを採用したことも、
実は3ヶ月しかCMを放映していないことも、
どれもビックリ。